「世界一やさしいドラッカーの教科書」(ぱる出版、定価1,500円+税)は高校生でも読めるぐらいの文体で書かれています。
内容は決して初歩的ではありませんが、多くの方に読んでいただき、仕事で少しでも大きな成果をあげていただくためには「読みやすさ」が必要であるからです。
特に出だしの1~3章はドラッカーの基本原則を限界ギリギリまで単純化することに挑戦しました。
やさしい話も何度も色々な角度から重ねて説明しました。
頭に焼き付けていただくことを重視したからです。
ビジネスパーソンは成果がすべてです。
「こんなにがんばったんだ」という話はいいわけでしかないというのがドラッカーの基本的な視点です。
こういうと勘違いされそうなのですが、「営業ノルマが達成できない=ダメ人間」という単純な話ではありません。
成果の中身は何ですか?ということなのです。
自分が目指している成果をはっきり言葉にして認識している人は少数派であると思います。
これが具体的でないと行動の目的が定まりませんから自然とこじんまりとした仕事ぶりになってしまいます。
最終的な成果は重要ですが、そこに至るまでのマイルストーン(一里塚)も成果としてみることができるかもしれないということです。
(浅沼 宏和)