そこで、著者である私自身による解説を行おうと思います。
内容としてはあくまで本の補足説明ですから、「このブログを見たらもう買わなくていいや」とはいわずに是非ご購入くださるようお願いいたします。
ドラッカーのマネジメント論を体系的にまとめることはとても困難です。
市販のすべてのドラッカー本と同様に、拙著も簡略化によって、ドラッカー自身の思考のきらめきが失われるという大きな欠点を抱えていると思います。
その代わり本書では「実践するために最低限必要なドラッカー論とは何か」にはこだわってまとめています。
そこで中心となるのがドラッカーのマネジメント論の定義です。
本書では、マネジメントとは成果をあげるために行動していくこと と定義しました。
意外なことですが、定義を明確にしているドラッカー本は少数派です。
しかし、これを定義しないとドラッカーのマネジメント論は体系化できないのです。
この定義を行わないと、バラバラの知識を並べるだけの本になってしまいます。
拙著の場合、この定義に基づいて、個人、チーム、会社のいずれにおいても行動を成果に結びつけるという視点でまとめることができました。
成果という点では組織が大きくなるほど成果も大きくなります。拙著でも仕事についての身近な観点から会社全体へと話を進める流れにしてあります。
(浅沼 宏和)