今年の1月にドラッカーの『経営者の条件』をまとめたシリーズをブログにアップしました。
最近、改めて集中的な読み直しを行っていますので、当時とは違ったか所に目が留まるようになっています。
そこで、新たな視点から『経営者の条件』の要約を行おうと思います。以前のまとめと違った部分を選ぶようにしています。
・なされるべきことを考えることが成功の秘訣である。
・なされるべきことはほとんど常に複数ある。
・最優先順位を仕上げても、優先順位が二位だった課題を自動的に移行してはならない。最初から優先順位を考え直さなければならない。
・トップマネジメントが成果をあげれば組織が成果をあげ、トップマネジメントが成果をあげられなければ、組織も成果をあげられない。
・エグゼクティブとは行動する者であり、物事をなす者である。
・いかなる知識といえども行動に転化しない限り無用の存在である。
・アクションプランとは意図であって、絶対の約束ではない。
・一つ一つの成功が新しい機会をもたらし、一つ一つの失敗が新しい機会をもたらすゆえに、頻繁に修正していく。
・アクションプランは時間管理の基準として必要である。
・アクションプランなくしては、すべてがなりゆき任せとなる。途中でアクションプランをチェックすることなくしては、成り行き任せの中で意味あるものとないものとを見分けることすらできなくなる。
・意思決定はすべてそれを行うときと同じ慎重さで、定期的に見直さなければならない。
・重要な仕事をこなせない者をそのままにしておいてはならない。‥仕事ができないことは本人のせいではない。だが動かしてやらなければならない。
・意思決定の定期的な見直しは自己開発の手段となる。
・最高の人材を最高のポストに配置することは容易ではない。最高の人材は常に多忙だからである。
・自らの弱み、特にからっきし苦手なものも明らかにする。そのような分野では何もしてはならない。人に任せるべきである。
・意思決定の能力は、組織のいかなるレベルにおいても、致命的に重要なスキルである。
(浅沼 宏和)