2011年10月8日土曜日

書評-「すべては売るために」③

続きです。



・消費者を十分観察し、観察した結果を考察しているマーケターは実に少ない。

・消費者こそがほぼ唯一の「考えるべきこと」なのだ。

・問題は誰が商品を買ってくれるかだ。何をするにも消費者を中心に据える。


・コモディティ化 -どこかの企業が画期的な商品を世に出しても、競合他社があっという間にマネをする。消費者の前には質に大差のない類似商品がズラリと並ぶことになる。


・誰も消費者に教えなければ消費者は選ばないか、理解できる唯一の基準、すなわち「価格」にしたがって選択する。

・顧客の主要な判断基準が価格になってしまうと、企業の収益性とビジネスの健全性はすぐに損なわれてしまう。


・昔はこれほど説明する必要はなかった。もともと選択肢が少なかったからだ。しかし、これからは消費者に買うべき理由を知らせなければならない。


・環境が変化すれば消費者も変わる。

・競合商品にできてあなたの商品にできないこと、逆に、あなたの商品にできて競合商品にできないことはあるだろうか。


・世界一マーケティングしやすく、一番高い値段で、一番大量に買う、最高の顧客になってくれるのはすでにあなたの商品サービスを使って、気に入ってくれている人たちである。
それなのにせっかくのお客を怒らせてしまっている。なんという無駄だろう。

・リピーターのために何かしている企業は少ない。

・今日売れることはほぼ決まっているのだから、店員は次回の販売に集中しなければならない。


・顧客との関係を築いていれば、商品が他のブランドの脅威にさらされても移行される可能性が低い。

・ブランドの認知度をあげてもまだ仕事の半分だ。まだ商品を買ってほしいと消費者に訴えていない。

・ブランドが好かれたからといって目的は達成されない。消費者は好きになったブランドを必ず買うとは限らないからだ。




(浅沼 宏和)