2011年8月17日水曜日

目標管理と自己管理

ドラッカーは『マネジメント』の中で、目標管理の注意事項について述べています。


マネジャーが自分の業績を管理するためには、目標を心得ておくだけでは十分とは言えない。
目標と比較しながら、活動ぶりや成果を測定できなければいけないのだ。
事業の主要分野すべてに共通する明快な尺度をマネジャーたちに提供することを慣習として定着させるべきである。

尺度は厳密な意味で定量的である必要はなく、正確である必要もない。
ただし、シンプルでわかりやすく、理にかなっていなくてはならない。
測定にふさわしく、注意や努力をあるべき方向へと導くものでなくてはいけない。



私はこれについて、打ち手の数と得られた成果を数えるというやり方を模索しています。


たとえば顧客に対して主体的な働き方を行う、相談・頼まれごと等を受ける、予期せぬよいことが起きる、商談が成立する等の事実を数えるのです。

私の場合には、これらに★をつけることをルール化し、上がった成果・効果の大きさに応じて星一つから三ツ星までランク分けをするといったやり方をしています。


すると、「今月は★22個、★★5個、★★★2個だった」というように成果を可視化できるわけです。

星のつけ方について少し具体的なルールを作ればどのような組織であっても使えるのではないかと思っています。

これは非常に簡便なやり方ですが、わかりやすく効果的であると思います。

組織で導入しなくてもビジネスパーソンが成果を自己管理をするにはこれで十分です。


組織が目標管理制度を導入する場合、複雑なやり方ですと覚えるのに大変で、運用で挫折するような気がします。

私はどのような組織であってもこうしたシンプルなやり方の延長上で考えて、それぞれの組織に合った形でカスタマイズすることがよいと思っています。



(浅沼 宏和)