戦略においては、何をするかという選択と同じくらい、何をしないかという選択が重要になってくる。
‥どの顧客グループをターゲットとし、どの製品種類やニーズに対応するかという決定は、戦略策定の基本である。
しかし、それと同様に、どの顧客やニーズを無視するのか、どの仕様やサービスを提供しないのかという意思決定も重要である。
ドラッカーの場合、戦略の要素の一つとして「集中」をあげています。集中とは一つを選び、残りを選ばないことを明確にすることです。
これはポーターの言うトレードオフに他なりません。
トレードオフとは両立できない二つの選択肢の一つを選ぶことであり、これこそが戦略であるというのがポーターの主張です。
(浅沼 宏和)