『マネジメント』の記述です。
成功は常に、その成功をもたらした行動を陳腐化する。 新しい現実をつくりだす。 新しい問題を作り出す。
「そうして幸せに暮らしました」で終わるのは、おとぎ話だけである。
‥‥しかし、成功しているときに自らの事業を問わないマネジメントは、つまりところ傲慢であって、怠慢である。成功が失意に終わる日は近い。
‥‥マネジメントたる者は、当初目標としていたものが達成された時こそ、「われわれの事業は何か」を問わなければならない。
それがマネジメントの責任というものである。
この責任を無視するならば転落あるのみである。
ドラッカーは、成功した人はついおごりがちになり、足元に忍び寄る危機に気がつかないと指摘しています。
これは人間の心理からしていた仕方のない部分です。
しかし、わが国には幸いなことに「驕る平家は久しからず」という誰もが知る教訓があります。
古い昔よりドラッカー的な教訓があるのですから生かさなければいけませんね。
(浅沼宏和)