2011年7月27日水曜日

ポーター「競争戦略とは」

ポーターの戦略論は『競争戦略』と呼ばれています。   
要するに同業者などといかにして競争していくかを考えることが経営戦略であるということです。

ポーターの著作から、その説明の部分を抜き出してみます。


‥企業がその属する業界を全体として分析し、業界の今後の変化を予測し、競争相手の特性と自社の競争上の地位を理解し、この分析を特定企業の競争戦略に練り上げるための分析技法を、広い視野から説明しようとした


競争の戦略をつくるということは、企業がどのような競争に突入しようとしているのか、目標はどこに置くべきか、それら目標を実現するにはどんなポリシーが必要か、これらについて、幅広い処方箋をつくることである。


要するに自社が戦う業界を分析し、その中での立ち位置を決めていこうというものです。


こうした考え方はポーター以前の経営学にはありませんでした。

それ以前の場合、資源をまとめ上げてどのように使うかという計画的な視点の経営学が主流だったのですが、ポーターの登場で経営学は大きく変わったのです。



(浅沼 宏和)