2011年7月9日土曜日

書評-「バカになれる人はバカじゃない」①

小宮一慶 『バカになれる人はバカじゃない』 サンマーク出版、2011年 定価 1300円+税 


ドラッカー度数の高い小宮氏の近作です。

小宮氏はこういったタイプのタイトルが似合わない人だと思うのですが、内容は例によって面白いです。


・小さな行動を変えない限り、人生は変わらない

行動しなければ何も変わらない。行動すれば何かが変わる。行動し続けることで意識や考え方が変わってくる。
行動することはとても大事。小さな行動こそ大事と考えるべき。特に掃除は大事。


・頭で考えるよりも手を使いなさい

手を使っている人は体が動いているので明るくなる。体が動くことは行動することなので何らかの結果が出る。行動する人は強い。


・幼稚園のこどもでもできることを毎日やり続ける

「履物がそろうと心がそろう」という言葉は有名。こんな簡単なことができない人はそれより難しいことはできない。


・素振りで手を抜く人は信用するな!

凡人が向上するためには行動から入るほうが早いし、間違いがない。
剣道なら素振りや正座をする。この小さな行動の繰り返しがきちんとした考え方を身に着けさせることになる。
社会が求めているのは意識・考え方ではない。行動である。

・新聞記事を書きとめることが大切

それが「一歩踏み込む」習慣を身につけさせる。




小宮氏は非常にドラッカー度数の高いコンサルタントですが、本書では特に「真摯さ」について独自の解説を施しているといえます。

面白い本なのでしばらく解説を続けたいと思います。




(浅沼 宏和)