競争戦略の本質は差別化である。つまり、意図的にライバルとは異なる一連の活動を選び、独自の価値を提供することである。
‥戦略の本質は活動そのものにある。同じ活動をライバルとは違うやり方で進めたり、競合他社とは違う活動に着手する、それが戦略である。
さもなければ戦略とはいっても、単なるマーケティング上のスローガンでしかなく、とうてい競争の舞台で通用するものではない。
ポーターの競争戦略の差別化とは単純に製品やサービスの目先を変えるといった意味ではありません。
自社の活動のすべての組み合わせの在り方を他社と違うようにするという全社的な取り組みを指しています。
これは拙著でまとめたドラッカーの経営戦略論と非常に近い考え方になります。
ドラッカーの場合、顧客創造の成果は市場と顧客、商品・サービス、そしてその間をつなぐ流通チャネルのバランスによって実現されます。
さらにこの成果の3つの領域はヒト・モノ・カネの投入とその独特の組み合わせによってもたらされます。この全体の在り方を他社と違うようにすることが経営戦略です。
かなり似ていますね。
(浅沼 宏和)