浜松のある優良企業の創業経営者の方が、次世代にバトンタッチをするにあたり、自身の経営哲学などを小冊子にまとめたものを頂戴しました。
私のように「理」が先行する人間と違い、深い経験に裏打ちされて後から「理」になったものには深い説得力があります。
私だけが知っているのはもったいないので社名を伏せてシリーズでご紹介していきたいと思います。
・当たり前のことを当たり前にする
時代や年齢によって「当たり前」の概念は違うという人がいるかもしれないが、
人が人として生きていくための、また仲良く暮らすための「当たり前」は、普遍的なもの。
それさえできれば、会社は未来永劫存続できるといっていい。
・記憶するより記録せよ
人の記憶ほどあてにならないものはない。
仕事上でトラブルとなることの大半は、
「言った」「言わない」の口約束である。
お客様との信頼関係を損なわないためにも大事なことは記録しておくことが肝要だ。
・やろうかどうしようか迷った時はやれ!
やらないで後悔するぐらいなら、やって後悔するほうをえらぶべきじゃないか。
積極的にやって失敗したことは、経験として身につくことが多くあるし、
それを咎める者はいない。
・会議では必ず一言以上発言せよ
集い、議論し、より良い状況を作り出そうというのが会議なのだから、
自分の考えを言わないというのは無責任なことだ。
我関せずは、もってのほか。おそれず積極的に発言せよ。
・机の中に私物はない
会社にあるものは共有するもの、会社所有のものだ。
特に机の中は誰が開けても使っても構わない。
私物化したり、だらしない状態にせず、信頼関係の中で有効に使うものと心得よ。
・成果を出す努力をした人が生き残る
幸せにならなきゃいけない。
でも、何もしないで「幸せ」になんかなれないよ。
幸せになるためにどれだけ努力したか、それが結果となるものなんだ。
(浅沼 宏和)