二冊目のドラッカー本のための事例の整理をしています。
中古車買い取りのガリバーの戦略分析を行う予定なので戦略マップを作製してみました。
作成時間約1時間といったところでしょうか。
かなり大まかな図に見えるかもしれませんが、戦略の概要やポイントを知るには十分です。
私は短い時間で戦略を描き、実際の行って、うまくいかなかったらどんどん書きなおせばよいという考え方です。
また、上記の図にしても別の人が分析すれば全く違った図になるはずです。
戦略とは個別・具体的なものですから、この図の書き方自体が意思決定になるのだと思います。
「正しい戦略」というものがあって、それ以外は正しくないかのような考え方は間違いであると思います。
まあまあ正しい戦略がたくさんあって、後はどれを選ぶかというリスク・テーキングの問題です。
ガリバーのすごいところは中古車屋さんが売るのではなく、買うことに特化したことです。
一般ユーザーから買い取った中古車はそのままオークションで売りさばくというビジネスモデルです。
このモデルの前提となっているのは全国的な規模でのオークション会場の整備というインフラです。
このような環境変化を見て、イノベーションを起こしたのがガリバーです。
後からみるとそんな大したことがないような発想にも見えますが、それまでの常識をすべてさかさまにしてしまったわけですから相当な度胸がいったビジネスであったと思います。
ちなみにガリバーは業界経験者は入社させないとか。
既存の常識が邪魔をして、伸び悩むのでしょう。これは転換期にあるほとんどのビジネスに言えることであるとは思いますが。
(浅沼 宏和)