2011年5月26日木曜日

汝の時間を知れ-ドラッカー自身の時間管理

ドラッカー入門書の原稿の手直しがようやく終わってホッとしたのもつかの間、別の出版社で出すドラッカー経営戦略実践書の原稿書きが始まりました。

通常の仕事もありますし、うまく時間が使いきれていない自分にイライラしているときにドラッカーのエピソードが目に入りました。



記者:    「暇なときは何をして過ごされるのですか?」

ドラッカー: 「暇なときとは、どんな時のことかね?」


まだまだ時間管理に未熟な自分を思い知らされる言葉です。

ドラッカーは自身の強みを「書くこと」にあると認識していました。

ドラッカーは外部からの依頼に対して次のような葉書を送り返していたそうです。

ちなみにあれだけの業績を成し遂げたドラッカーには秘書はいなかったそうです。


興味を持っていただいたことに大変感謝いたしております。
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予めご了承ください。


著名なクリエイターのドキュメンタリー番組を見ていると、非常に質の高い仕事を残している人たちはかなりストイックな生活を送っていることが分かります。

たとえば小説家の村上春樹氏は規則正しく決まった時間にデスクに向かう執筆スタイルだそうです。

ジブリ映画や北野映画の音楽で有名な久石譲氏は毎日5時間デスクに座って楽譜を書いている様子がTVで紹介されていました。

その他、スラムダンクやバガボンドで有名な漫画家の井上雅彦氏もほとんどこもりきりの生活をしている様子が紹介されていました。

このおふた方を紹介していたのはTBSの「情熱大陸」でしたが。

成果をあげるためには時間の投入が必要です。ムダな時間を削りに削り、成果の上がる領域にまとめて投入するという単純な原理を実行することが必要です。

偉大な業績は地味な日常が支えているということであると思います。





(浅沼 宏和)