長谷部誠氏はいわずと知れたサッカーの日本代表キャプテンです。
厳しい勝負の第一線にいることで若干27歳にして卓越したマネジメント論を展開できるようになっています。
長谷部氏は普通にビジネスマンになったとしても成功するでしょう。
目次から印象的な内容をあげてみると
・意識して心を鎮める時間を作る
・整理整頓は心の掃除に通じる
・孤独に浸かる
・苦しいことに真っ向から立ち向かう
・真のプロフェッショナルに触れる
・頑張っている人の姿を目に焼き付ける
・常にフラットな目線を持つ
・群れない
・競争は自分の栄養になる
・常に正々堂々と勝負する
・努力や我慢はひけらかさない
・読書は自分の考えを進化させてくれる
・読書ノートをつける
・夜の時間をマネージメントする
・遅刻が努力を無駄にする
・勝負どころを見極める
・他人の失敗を自分の教訓にする
・変化に対応する
・迷った時こそ、難しい道を選ぶ
といった感じです。
ドイツには「整理整頓は、人生の半分である」ということわざがある。
日頃から整理整頓を心がけていれば、それが生活や仕事に規律や秩序をもたらす。
だから整理整頓は人生の半分と言えるくらい大切なんだ、という意味だ。
これは当社の「2S直角並行」による環境整備と同じ発想です。27歳でこれを言える人間はなかなかいないでしょう。
20人で集まるとする。そこで僕が5分遅れたら、5分×20人で100分待たせることになる。
‥‥時間に遅れるのはどこかに甘さがあり、本気で取り組んでいないという証拠だ。
きつい言い方をすれば、まわりに対する尊敬の念が薄いと思われても仕方ない。
また、そういう準備不足の人間がひとりでもいると組織の士気にも影響を及ぼす。
時間管理は仕事のマネジメントの基本です。その第一歩を遅刻というテーマで説明している点はわかりやすいです。
ちょっと背伸びをしたら、向こう側が見えてしまうような壁では物足りない。
背伸びをしても、ジャンプをしても、先が見えないような壁の方が、乗り越えたときに新たな世界が広がるし、新たな自分が発見できる。
‥‥だからこそ僕は常に「難しい道」を選び続けられる人間でありたい。
できるビジネスパーソンになれるかどうかはひとえに自分をどのレベルにまで持っていこうとしているのかにかかっていると思います。
どの分野であろうとトップに立つ人間は構えが違うと思います。
(浅沼 宏和)