2013年1月11日金曜日

ドラッカー講座の解説ーその2


仕事とは成果へのプロセスである

これは私がドラッカーの著作からまとめた一番短い仕事の定義です。


ドラッカーは仕事について正確には次のように言っています。

 
1:仕事を分析する

2:プロセスにまとめる

3:管理を組み込む

4:ツールを用意する

 
この4つの中では仕事そのものを表現するキーワードはプロセスです。ですからこれだけで仕事を定義するのが最も簡単なものになります。

そして、管理とはプロセスとしての仕事に組み込まれるべきものであり、ツールは合理的に仕事を行うために必要になると続くわけです。

 管理とツールはいわばプロセスとしての仕事で成果をあげるための付帯条件といった感じになります。

分析は仕事をプロセス化するための手段という位置づけになります。

 私はドラッカー理論を現場で使うためにはできる限り簡便な言葉に置き直したほうがよいと思います。

 簡略化によってこぼれ落ちるものも多いのでしょうが、私は実践で生かされることのメリットのほうが大きいと考えて、このように定義しなおしました。

 この定義でドラッカーの著作を読んでいくと大抵間に合います。

 また、必ずしも間に合わない場合もあるのですが、それは「知識労働」というものが成立した背景に関わるところで「テクノロジストの条件」に詳しい説明があります。

 

(浅沼宏和)